起業することは一昔前に比べると、ずっとハードルが低くなりました。2006年に会社法が改正され、1円の資本金で起業できるようになったことも大きいでしょう。また、起業するために必要なさまざまな情報も、ウェブ検索をすればいくらでも収集できます。

しかし、起業が比較的簡単になっても、立ち上げた会社やビジネスを長く継続、成功させるのはたやすいことではありません。
だからこそインターネットには、「起業した人の半数以上は1年ももたない」「5年経過すると8割は倒産する」などという言葉があふれているのです。

せっかく起業するならば、やはり成功者の側に立ちたいですよね。
そこで、起業前に最低限備えておきたいスキルをまとめました。参考にしてください。

起業前も起業後も成功を左右するのは「コミュニケーション力」

実際に起業して成功している人に話を聞いてみると、準備期間中から積極的にセミナーや交流会に参加して人脈をつくったという人が多いのです。

スケジュール帳はまず、夜の飲み会の予定から埋まっていったという人もいます。多くの人と知り合いになり、そこでいただいた名刺がどんどん増え、出会った人たちから得た生の情報が蓄積されたのです。

そして実際に起業する頃には、築いてきた人脈のおかげですぐに仕事を紹介してもらうことができたり、必要なときに相談できる人がいたりと、順調に滑りだすことができるのです。

交流会やセミナーに参加したら積極的に先輩起業家と交わって顔を売り、コミュニケーションをとりましょう。経営で大切なことも教えてもらえるかもしれません。

知らなかったでは済まされません!「会計・経理・法律の知識」

けっこう有名なサイトを運営する会社が著作権侵害で訴訟を起こされ、和解協議で記事の取り下げなどに応じ、解決をみたという事例があります。

聞くところによると、その運営会社の経営者は著作権に関する知識が乏しく、それゆえにまったく悪意なく、ただ気づかぬうちに著作権侵害という行為をしていたそうです。

しかし、事業を行う以上、法を守るのは当然のこと。
「知らなかった」、「悪意はなかった」で済まされることではありません。

例にあげたサイト運営会社も、被害者に対して多額の和解金を支払う結果になりました。
さらに企業のイメージダウン、起業家としてのイメージダウンも相当なもので、それを回復させるには、かなりの努力と時間が必要になります。
これから起業しようとする人は、そのビジネスに関連する法律について勉強しましょう。

また、会計や経理の知識習得も必須スキルです。知識がないゆえに不正な会計処理をしてしまったとか、脱税を指摘されてしまったということがないようにしたいものです。自分ひとりでは不安な方は、弁護士や税理士のような専門家に頼るにも1つの手です。

当事務所の顧客である経営者の方々には、全く知らない方でも大丈夫なように、丁寧に会計や経理などについて説明させていただきます。

コレがなければ始まらない!資金調達力は起業家の必須スキル

いまは資本金1円でも、起業できる時代です。
さらに「創業・第二創業促進補助金」のように、起業を支援する補助金制度もあります。

条件が合って認められれば、創業時の店舗賃貸費用や設備の準備費用などを補助金でまかなうこともできるのです。しかしそれだけでは資金が足りない場合も多く、また事業を継続していくには当然、ほかに資金が必要になります。

つまり資金調達力の有無が、起業や事業成功の大きな分かれ道になるのです。
先に挙げた補助金のほか、創業時に無担保で利用できる「日本政策金融公庫 新創業融資制度」や、「信用保証協会 制度融資」、個人投資家や友人知人などが、資金調達先として考えられます。資金協力を得るには、しっかりとした事業計画が策定されていなければなりません。

また、起業後は普段から、売掛金の早期回収に努めること、仕入先へは余裕のある支払い日を設定してもらえるように条件交渉するなどの工夫が、資金繰りを楽にします。

顧客には、前払金や着手金をいただけるように交渉することもできるでしょう。もちろんその場合は、顧客が納得してそのような支払い条件を受け入れてくれるサービスにしなくてはなりません。

目標やスケジュールを書き出して起業を実現しましょう!

自分で起業するために必要なスキルは、もちろん他にもたくさんあります。
調べたり考えたりしているうちに、「やっぱり自分には無理かも」と諦めてしまう人も少なくありません。

しかし、起業して成し遂げたい目標や、いつまでに何をするかという起業準備スケジュールを細かく書きだしてみると、するべきことが整理されて、やる気が出てくるものです。

あとは、できるだけスケジュールに遅れが出ないように一つ一つ実行に移していくだけです。
コツコツと一歩一歩、起業への道を歩んでいきましょう!