会社の形態には、株式会社と合同会社があります。
これから会社を設立しようとしているけれど、株式会社と合同会社の違いがわからないという方に向けて、詳しく説明します。

株式会社の5つの特徴

1.出資者は有限責任が大原則

株主とは、株式会社へ資本金を出資する人のことで、言い換えれば出資者となります。
株主は、株式購入のために出資した金額の範囲内でのみ、責任を負うのが原則です。
これを株主有限責任といいます。

2.株券は原則不発行

平成18年5月に施行されが会社法により、現在では、株券は発行しないのが原則です。
ただし株券を発行したい場合は、定款に株券発行に関する文言を記載して定めれば、発行するこもできます。

3.株主総会は会社の意志決定最高機関

株式会社において、会社の重要事項を決定するのは株主総会です。
会社の重要事項には、役員の選任や解任、定款の変更などがあります。
これらは必ず、株主総会での決議を経て決定されます。

4.株主と取締役は委任関係

株主は会社の所有者という立場です。
株主として出資したからといって、その株式会社の取締役となるわけではありません。
株主は株主総会において取締役を選任し、会社の経営を委任します。、
ただし、株主総会での決定を経て、株主自身が取締役になることもできます。

5.取締役、監査役等の任期は最大10年

株式会社の取締役の任期は原則2年です。また、監査役や会計参与は4年の任期とするのが原則です。
ただし、一定の要件を満たしており、定款において定めがあれば、それぞれの任期を最大10年までとすることも可能です。

合同会社(LLC)の6つの特徴

1.出資者は有限責任が大原則

LLC(合同会社)へ資本金を出資する人を、社員といいます。
この場合の社員は、出資している金額の範囲内で、会社に責任を持ちます。

2.社員が業務執行役

LLC(合同会社)では、社員(出資者)が業務執行役となる権利を持ちます。
社員(出資者)が複数人いる場合も、それぞれが業務執行役となります。
ただし定款で定めれば、一部の社員(出資者)だけを業務執行役にすることも可能です。

3.業務執行役社員の任期は無制限

株式会社の場合は、取締役等の任期は最大10年という制約がありますが、LLC(合同会社)では、任期の制限はありません。

4.内部自治の原則

LLC(合同会社)の運営は、内部自治が原則です。つまり株主総会のようなものはありません。
業務の運営や執行は社員(出資者)全員の協議と、過半数の賛成によって決議・実行されます。

5.重要事項を決議する際は社員全員の同意

LLC(合同会社)において、定款変更や、持ち分の移転のような重要事項を決議する際は、社員(出資者)全員の同意を必要とします。

6.利益配分は出資の割合とに係なく定めることができる

株式会社では、所有する株式数に応じた利益配分が行われますが、LLC(合同会社)では、 社員(出資者)全員の同意があれば、出資の割合に関係なく、任意の割合で利益配分を行うことが可能です。

株式会社と合同会社の違い

 株式会社合同会社
資本金1円以上1円以上
出資者の責任有限責任有限責任
役員1名以上の取締役、または3名以上の取締役と1名以上の監査役か会計参与出資者(出資者の中から業務執行社員を特定してもよい)
取締役の任期2年~10年制限なし
監査役の任期4年~10年制限なし
最高意思決定機関株主総会出資者
業務執行機関取締役または取締役会出資者(出資者の中から業務執行社員を特定してもよい)
代表機関取締役または代表取締役各出資者(または業務執行社員)
利益配当出資比率によって配分原則は出資比率によるが、出資比率と異なる配分率を定めることもできる
組織変更合名会社・合資会社・合同会社に変更可株式会社・合名会社・合資会社に変更可
定款認証有り無し

このように、株式会社とLLC(合同会社)にはさまざまな違いがあります。
起業する際はよく検討して、決定しましょう。
一般的には、将来、規模を大きくしたいと考えているなら、株式会社のほうがよいという考え方があります。